
公開日 2016/02/05 142分
SF映画+サバイバル映画。
邦題の由来は解らない。おそらく、『2001:A SPACE ODYSSEY』(2001年宇宙の旅)からの引用という気はするが…。
『2001年宇宙の旅』とは何の関連もない。
原題は『THE MARTIAN』(火星の人)。
導入部分は『ゼロ・グラビティ』と同様の展開。
宇宙で和気あいあいと船外活動をするチームを予想外の事態が襲う。
そこから取り残されたクルーによるサバイバルが始まる...というもの。
だが主人公のキャラクターは明らかに異なる。
本作ではユーモアに満ちた植物学者。
地球に戻るための機材はおろか、通信手段さえない。
次のクルーが来るまでの4年間、または地球への連絡を取りつけてなお、助けがくるまでの間を生き抜くしかない。
1年分の食料と、酸素、水。さてどうやって生き延びるか。
火星でのサバイバルの物語が始まる。
監督リドリー・スコットといえば、SF映画の傑作『エイリアン』、『ブレード・ランナー』。
このお陰で、多作の割りにSF作家の印象が強い。
しかし実は、SF監督作は僅か3本と知って驚いてしまった。
この前の『プロメテウス』(=エイリアン・ゼロ)も面白かった。画も凄かった。
今回の画も確かに素晴らしいが、凄いという印象はなかった。時代設定が比較的近未来のせいなのかもしれない。
クルー(アレス3)の宇宙服がウルトラマンの地球防衛軍、ウルトラ警備隊?に見えてしまった。
サバイバルの手法やビニールシート保護による衛星(コンバーチブルと揶揄される)打ち上げなどは緻密に検証されているらしい。
なるほどと頷かされるアイデアの斬新さが面白い。
その一方で、クルーを置き去りにしたことを後悔し続ける船長が、実は軍人で義理堅いなどの配慮が説得力を増している。
『エイリアン』『ブレード・ランナー』の再来の期待には程遠いが、科学の未来は暗いものではないという別の切り口、明るい語り口は楽しい。
原題 THE MARTIAN
製作国 アメリカ
製作 20世紀フォックス映画 20th Century Fox
製作 TSG Entertainment
製作 Scott Free Productions
配給 20世紀フォックス映画20th Century Fox
監督 リドリー・スコット Ridley Scott
製作 サイモン・キンバーグ Simon Kinberg
製作 リドリー・スコット Ridley Scot
製作 マイケル・シェイファー Michael Schaefer
製作 アディッティア・スード Aditya Sood
製作 マーク・ハッファム Mark Huffam
製作総指揮 ドリュー・ゴダード Drew Goddard
脚本 ドリュー・ゴダード Drew Goddard
撮影 ダリウス・ウォルスキー Dariusz Wolski
編集 ピエトロ・スカリア Pietro Scalia
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ Harry Gregson-Williams
出演 マット・デイモン Matt Damon
出演 ジェシカ・チャステイン Jessica Chastain
出演 クリステン・ウィグ Kristen Wiig
出演 ジェフ・ダニエルズ Jeff Daniels
出演 マイケル・ペーニャ Michael Pena
出演 ケイト・マーラ Kate Mara
出演 ショーン・ビーン Sean Bean
出演 セバスチャン・スタン Sebastian Stan
出演 アクセル・ヘニー Aksel Hennie
出演 キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor