
公開日 2013/05/25 141分
オープニングから男の背中を追い続けるカメラ。
顔は映らないが、ライアン・ゴズリングであることは明らかだ。
この雰囲気から主人公=ライアン・ゴズリングが意識付けられる。
卓越した運転テクニックを持つ犯罪者役(本作ではバイク)は『ドライヴ』を彷彿させずにはいられないが、前半で物語は大きく転換する。
そう、まさにプツっとライアン・ゴズリングのパートは終わるのだ。
ここから入れ替わりに、ブラッドリー・クーパーのパートが始まる。
ブラッドリー・クーパーの物語は、ライアン・ゴズリング程に刺激的ではない。
このパートだけ見れば、意図せず過ちを犯してしまった警察官とその内部腐敗を描いた、映画としてはありがちな物語である。
ではどう決着をつけるのだと思う中で、第3章、彼らの息子達の物語となる。
息子達の育った環境の違いなどを見るにつけ、R・ゴズリングの息子に肩入れしてしまうのは仕方ない。
演じるデイン・デハーンのナイーブな感じもいい。
親父のバイクを彷彿させる自転車の描き方なんかも上手いと思う。
そして何よりもこの作品を決定付けているのがラスト。
サブタイトルの「宿命」の暗い因果応報を見事に昇華させた素晴らしい結末だ。
犯罪者と警官、二組の親子二代という重く長い物語であっても、このラストによって、もう一度観たいと思わせる作品だ。
原題 THE PLACE BEYOND THE PINES
製作国 アメリカ
製作 Focus Features
製作 Sidney Kimmel Entertainment
製作 Electric City Entertainment
製作 Verisimilitude
製作 Hunting Lane Films
製作 Pines Productions
製作 Silverwood Films
配給 ファインフィルムズ
監督 デレク・シアンフランス Derek Cianfrance
製作 シドニー・キンメル Sidney Kimmel
製作 ジェイミー・パトリコフ Jamie Patricof
製作 リネット・ハウエル Lynette Howell
製作 アレックス・オルロフスキー "Alex Orlovsky
Alex Orlovsky"
製作総指揮 ジム・タウバー Jim Tauber
製作総指揮 マット・ベレンソン Matt Berenson
製作総指揮 ブルース・トール Bruce Toll
原案 デレク・シアンフランス Derek Cianfrance
原案 ベン・コッチオ Ben Coccio
脚本 デレク・シアンフランス Derek Cianfrance
脚本 ベン・コッチオ Ben Coccio
脚本 ダリウス・マーダー Darius Marder
撮影 ショーン・ボビット Sean Bobbitt
プロダクションデザイン インバル・ワインバーグ Inbal Weinberg
衣装デザイン エリン・ベナッチ Erin Benach
編集 ジム・ヘルトン Jim Helton
編集 ロン・パテイン Ron Patane
音楽 マイク・パットン Mike Patton
出演 ライアン・ゴズリング Ryan Gosling
出演 ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
出演 エヴァ・メンデス Eva Mendes
出演 レイ・リオッタ Ray Liotta
出演 ベン・メンデルソーン Ben Mendelsohn
出演 ワルテル・ドナード Walter Donado
出演 デイン・デハーン Dane DeHaan
出演 エモリー・コーエン Emory Cohen
出演 ローズ・バーン Rose Byrne
出演 ブルース・グリーンウッド Bruce Greenwood